1日1ℓ~1.2ℓの水分を補給しよう。

水分は体を冷やします。

しかし、私たちは水分をとらなければ生きていけません。

どうすれば、冷えにならない水分補給ができるでしょうか。

 

「コップ8杯の水」という神話は、1945年に米医学研究所食栄養局が、人間は1日に約2.5ℓの水分が必要だと推奨したリポートによっています。

日本でも多くの医師が類似の考えをメッセージとしています。

しかし、私たちが1日に消費する水分を見ていくと、
・呼気から失われる水分は0.4ℓ
・肌から蒸発するのが約0.6ℓ
・尿と便から約1.3ℓ

つまり、私たちが何もしないで1日で失う水分量は約2.3ℓです。

それに対して補給している水分は、
・呼吸から0.3ℓ
・食べ物から約1ℓ

つまり、毎日1.3ℓを何もしないで補給しています。

ですから、水分の補給は約2.3ℓ-1.3ℓ=1日約1.ℓが望ましいことになります。

もちろん、水分摂取量の適量は、季節により住む地域により、また個人により変動します。

適量の水分は体の細胞にとり込まれ、健康を保つのに役立ちます。

たとえば、肌の細胞が適度の水分をとり入れれば、それが肌のみずみずしさにつながります。

 

しかし、必要以上に摂取した水分は、細胞の中には入らず、細胞と細胞の間の「組織間隅」という部位に
溜まってしまいます。

いわゆる「むくみ」(浮腫)の状態になるのです。

つまり、美肌どころか美容上も悪影響を及ぼすのです。

さらに「むくみ」は腎臓病の代表的な症状として知られています。

また水のとり過ぎによって血液が薄まり、血液中の塩分が不足する「低ナトリウム血症」に陥ることもあり、
最悪の場合、生命にかかわることも知られています。

 

 

         体温より温度の低いものは飲まない

飲み物を飲むとき、私たちは「冷たい飲み物がどれくらい冷たいのか?」ということを、
分かっているようで分かっていません。

冷蔵庫でキンキンに冷やしたコーラなどの飲み物は、実は想像以上に温度が低いのです。

氷が溶けて水になって体温と同じ温度になるまでに、ふつう5分以上かかります。

冷たい水を飲んで、貴重な体内エネルギーをどんどん浪費していることを想像してみてください。

体温より低い水分が体に溜まり、さまざまな症状が引き起こされることを漢方では「水毒」といいます。

めまいや耳鳴り、うっけつ血症不全などは、代表的な水毒症状です。

また、リウマチの人や汗をかかない人が日ごろからお茶や果物ばかりとっていると水分過剰になり、
体が冷えて「痛みの病気」にかかりやすくなります。

「水さえ飲んでいれば健康になれる」というのは危険な思い込みに過ぎないのです。

 

 

         犬や猫のように水はチビチビ飲む

水をゴクゴク飲むのは、私たち人間だけです。

サバンナに生きる像もライオンもキリンも、動物はすべて水を少しずつ飲みます。
動物園のパンダもペットの犬や猫も水をチビチビ飲みます。

動物たちは本能として、健康な水の飲み方を身につけているのです。
少しずつ飲まないと体を冷やしてしまうと知っているということです。

私たちが1回の水分摂取で胃に吸収できる量は200~250mlだといわれています。
チビチビ飲めば250mlで満たされるのに、しかも冷たい水をガブガブ飲むと、どうなるでしょう・・・・・・・??

私たちは「人間」です。

「本能の壊れた動物」になりたくないですね。